2012年4月11日水曜日

「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 19」直前トーク


シリーズ<クラブ・ジャズ 春の三番勝負>
を展開中のイベント「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」。

開催日に真っ盛りの“花見”とリンクした内容でお送りします♪

どんなリンクなのか?
そこから導かれたコンセプトとは??
選曲の内容は???

…について、
ゲストDJ・岡本洋平君 (Nuovo Classico)と
チャットでやりとりしました。

イベント前に、
まずはこちらのトークをどうぞ。。


*****


松本大輔 (More Project)(以下・松):いよいよ、今週金曜=2012.4.13やね。よろしくです!

岡本洋平 (Nuovo Classico)(以下・岡):こちらこそ、よろしくお願いします!!

松:早速やけど、今回は和ジャズ特集。
  開催日が、ちょうどお花見の期間で、 
  お花見=日本の文化ということから…国産ジャズ限定セットという発想です。

岡:なるほど。

松:と、提案しておきながら
  実は、いわゆる和ジャズ(旧譜の和製ジャズ)をあまり持ってないねん。笑

岡:そうなんですね、確かにイメージはないですもん!
  僕もそんなにコレクターではないですが。。。

松:ライブラリ全体の、どれくらいが和ジャズなん??

岡:1割程度じゃないですかね。けど、“国産”だともっと増えますよね。

松:てことは、“和ジャズ推し”というよりは、
  現代のジャズ・サウンド(クラブ・ミュージックも含めた)も取り上げるの?

岡:いえ、せっかくなので、
  少ないライブラリの中から積極的に和ジャズを取り入れたいと思ってますよ。

松:期待してました!
  リスナーにも、この部分を楽しみにしている人がいると思うんやけど
   クラブでジャズを楽しんでる人たちにとっては、和ジャズにはあまり馴染みがないかも。。
  そこで、せっかくなので、この場で、プレイ予定のアーティストを教えてほしいです。
  ちょこっとでよいので。。

岡:和ジャズといっても、
  最近でこそ、DJの間には言葉が浸透していても、まだまだ一般的ではないかもしれないので…
  個人的な感覚ですが。。
  僕の中で和ジャズと言えば、真っ先に挙るのは福居良さんですね。
  何年前か忘れましたが、生で聴いた「Early Summer」は感慨深いものがありました。 
  あとは山本邦山(尺八!)、菊池雅章はかけるでしょうね~。 

松:その名を見て、いま、ダッシュで掘ってたんやけど(笑)
  福居さんの作品は、俺も持ってるなあ。こっそり持っていって、こっそりかけよっかな。笑
  あとは中村照夫さんと、日野皓正さんとか。。

岡:さっそくですか!笑
  福居さんヤバいですね。こっそりかけてくれたらニヤニヤします! 
  あとは、ジャンルで言うと…ハードバップ、モード、フリーといった
  昭和ジャズの鬼気迫る雰囲気のものからブラジリアン、ビッグバンドのアッパーな作品、
  他にも日本のnu jazzはうまく使いたいなぁと思っています。
  そして、ちょっと反則?な感じのも持っていきます。

松:っていうと

(ここで、突然チャットが中断)

岡:いきなり鼻血が。。。

松:えっ!?

岡:すいません…。焦りましたが…。もう大丈夫です!

松:ジャズはエロいからね~。笑

岡:ちょっと興奮し過ぎました。笑

松:流血させるジャズなんて。いかにも反則な作品。笑 で、反則な感じって?

岡:日本で録音された、親日家の海外アーティストによる、
  こんな曲やっちゃいました的な感じです。

松:楽しみ!
  僕は、タロちゃんにたいして、 現代の音源を中心にスポットを当てる予定。
  そのなかで、反則的に、日本の作品リミックスby海外アーティストなんかをピックアップするかも。

岡:そうなんですね、音楽的にはクロスオーバー中心ですか?

松:そうなると思ってたんやけど
  この機会に、あらためてライブラリをチェックしてたら、
  ジャズはもちろん、ファンキーなもの、HIPHOP、ブロークンビーツ、テクノ…
  ほんと多種多彩な音色があるなと。
  なので、サウンドのカラーごとに分別して持って行こうかな~。
  もちろん、我が音楽の先生・Kyoto Jazz Massiveの音源は外せないね。

岡:楽しみですね!

松:自分でも、どんなセットになるのかわくわくしてます。
  雰囲気によって、いろいろチョイスしていきます

岡:前回(Vol. 18)、やっぱり松本さんの選曲はすごいと思いました。
  なので、今回はリベンジ的な意識もあります。笑

松:すごかった? けっこう酔ってたと思うんやけど。。笑
  褒めておいて、油断させる作戦?笑

岡:酔ってるのは、いつもではないですか??(^^)

松:かも。。笑
  でも、酔ってても、タロちゃんはすごいなと感じたよ。
  俺が持って行ってたものを先にプレイしたり、俺の好物である変拍子で揺さぶってきたり。。
  インサイドワークに長けてるなと。

岡:インサイドワークという言葉の意味を今掘りましたが…(笑)
   松本さんは、曲の使い方ではっきり意図が見える選曲だな、と思いましたよ。
  僕は乱暴すぎました~。。

松:いやいや〜。ところで、こうしてやりとりをしていると…
  対決ということを意識し過ぎなのかな。どうしてもプロレス的な思考になってくる。笑

岡:笑

松:試合に負けても勝負に勝つ、みたいな思考。笑
  例えば、同じレコードを持って来ていたとして…相手はオリジナル盤、自分は再発なら、皿対決は負け。
  でも、それを使った曲順では俺のほうが気持ちよかったから、勝ち!
  てなことやねんけど。。細かいけど。。

岡:おお!それは確かにそうですね。

松:あと、プロレスとのリンクとしては、
  ときに反則も華麗だし、乱暴なのも、キャラが前提にあれば、乱暴でないほうが不自然だったり。笑
  まあ、タロちゃんは乱暴なキャラではないけどね(笑)。ただ、選曲では激しいところがあるのかも。笑

岡:なるほど。
  最近、DJがすべて機械化してしまうとどうなのかという話題について話したことがあるんですけど、
  やはり僕ら人間が持っているキャラクターと、その音楽性の合わせ技であるからこそ、
  リスナーを心躍らせることができるのかなぁと、ふと思いました。

松:ほんと、そうやんね。
  やからこそ、テッパンの流れがあって、それで盛り上がるやろうし、
  意外性でも武器にすることもできる
  ちょっと文脈が違うかもしれないけどプロレスの話題になると、
  必ず出てくる質問が、八百長について。シナリオわかってるやん。やのに、おもろいの?”と。
  そんなときは、すかさず返すねん。映画観ないんですか?って。

岡:はいはい。

松:あらすじがわかってることがある。
  時代物なら、細かいところまで知られていたりする。
  でも、観る。 さらに、観てから=わかってからも、二度、三度と観る。
  さらに、それを手がけている製作陣の、ほかの作品にも触れる。
  彼らのクセがわかっていても。いや、わかっているからこそ、観るんやろう。
  俺はそうです。

岡:僕も観ます。

松:わかっていて観るのということは、
  その作品を手がけている人物、そして
  その人物のセンスを愛してるということやろうね。

岡:その感覚は、あらゆる"人の力でできたもの"に関して共通でしょうね。

松:うん。だから、リスペクトを抱くDJにたいしても、同じ感覚を抱くなあ。
  …そろそろ、話を「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 19」のことに戻そうか。。笑
  僕らの選曲の対比は、今回は、ザックリと言うと…
  タロちゃん:旧譜中心/松本:新譜中心 てな感じかなあ?

岡:そうなりそうですね。
  2人で、いろんな和を出せればいいですね。

松:では、 今回も23セットずつで展開して、多面的にいきましょう♪

岡:了解です! 金曜楽しみにしてます!

松:よろしくお願いします!


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More Project presents
「クラブ・ジャズ喫茶[モア]Vol. 18, 19, 20」

2012.3.9 Fri. / 2012.4.13 Fri. / 2012.5.11 Fri.

@MAMBO CAFE (Umeda. Osaka)
20:00 - midnight
Entrance: free=入場無料

演奏家=ベーシスト=Guest DJ: 岡本洋平 (Nuovo Classico)
選曲家=DJ=Resident DJ: 松本大輔 (More Project)


演奏家 × 選曲家による、
“クラブ・ジャズ 春の三番勝負”


-March-
時おり頬をなでる、
暖かなそよ風をローズの音色で比喩。
新・旧/ジャンルを問わず、
あらゆるサウンドからローズを抽出します。

-April-
日本に固有の文化・花見が真っ盛りの卯月を
国産限定セットで。
いわゆる和ジャズから最新のクラブ・ジャズまで、
幅広いセレクトで日本のジャズをプレゼンテーションします。
“花より団子”な方にも満足の、音の花弁の数々をーー。

-May-
新緑=植物が躍動する様を、
ずばりダンサブルな楽曲で表現。
それぞれが薬籠中の物としているサウンド=
岡本:ウッドベース含有曲/松本:ブロークンビーツ含有曲
で、春のクラブ・ジャズ決戦を締めくくります。


■岡本洋平 (Nuovo Classico)
ベーシスト。13歳から、兄の影響でベースの演奏を開始。ウッドベースとの出合いを機に、ジャズと急接近する。大阪大学在学時にはジャズ研に所属し、バンド・jazzactiveを結成。オーサカ=モノレール、native、jaz'persso、小林径など、蒼々たるミュージシャン/DJとの共演を果たす。2011年には、ピアニスト・杉山悟史と共に,ジャズ・バンド・プロジェクト“Nuovo Classico”を発足。内容/シチュエーションによって様々なメンバーを起用し、ピアノ・トリオとして、またボーカリストのバックとして多岐に渡る活動を展開中。"nuovo""classico"とは、それぞれイタリア語で“新興”“古典”との意味を持ち、ジャズにおけるクラブ/ストレートアヘッド両スタイルの、演奏/精神の真の融合と創出をコンセプトに掲げている。1986年生まれ。山口県出身。オフィシャル・ブログ http://www.jazzactive.net/blog/


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